- 2026年8月29日
- 2026年9月11日
自由が丘で長引く咳にお困りの方へ|自由が丘の呼吸器専門医が原因と検査を解説

咳は体の防御反応なので、多くは自然に治まります。しかし2から3週間を超えて続く咳は、風邪とは別の原因が隠れている可能性が高くなります。原因を特定しないまま咳止めを飲み続けても、根本的な改善にはつながりません。
自由が丘フロントクリニックは2026年9月17日(木)に開院する、内科と呼吸器内科のクリニックです。
咳が続く期間で精密検査が必要かどうかを判断する
咳は続いた期間によって、原因の傾向が大きく異なり精密検査を行うかどうか決める一つの要素となります。
2から3週間以上続く咳
感染症以外の原因である可能性が高くなります。喘息・アトピー咳嗽・胃食道逆流症(GERD)・後鼻漏・COPD・薬剤性の咳など、原因は多岐にわたります。肺がんや間質性肺炎、非結核性抗酸菌症といった疾患が背景にあることもあり、画像検査による確認が必要です。
咳が2ー3週間を超えている場合、「そのうち治るだろう」と待つよりも、一度原因を調べたほうが結果的に早く楽になります。
ただし、夜も眠れないくらいの咳や夜横になると咳が強くて辛いなどの重い咳症状の人は2から3週未満であっても速やかに呼吸器内科を受診して精密検査を受ける必要があります。
長引く咳の主な原因
喘息
喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)や息苦しさを伴うの原因の多くが喘息です。夜間から早朝にかけて悪化しやすく、風邪などの感染症をきっかけに症状が一気に悪化することが多いです。そしてその咳が2ー3週間以上続くことが多いです。動物、花粉、ホコリ、運動、冷たい空気、たばこや花火や線香の煙なども影響します。
市販の咳止めはほとんど効かず、気道の炎症を抑える吸入ステロイドが治療の中心になります。放置すると、重症化することが知られており早期に診断して治療を始める意義が大きい疾患です。
アトピー咳嗽
アレルギー体質の方に起こる、のどのイガイガ感を伴う乾いた咳です。咳喘息と似ていますが、気管支拡張薬が効かないという違いがあります。抗ヒスタミン薬が有効なケースが多く、正確な鑑別が治療方針を左右します。
胃食道逆流症(GERD)
胃酸が食道に逆流し、その刺激で咳が誘発されます。食後や横になったときに悪化しやすく、胸やけを伴うこともありますが、咳だけが症状という方も少なくありません。呼吸器の薬では改善せず、胃酸を抑える薬が必要になります。
後鼻漏(副鼻腔気管支症候群)
鼻水がのどの奥に流れ落ちることで咳が出ます。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が背景にあり、痰がらみの咳・のどの違和感を伴うのが特徴です。鼻の治療をしないと咳が止まりません。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
喫煙歴のある方に多く、咳・痰・労作時の息切れが徐々に進行します。初期は「年齢のせい」と見過ごされやすく、呼吸機能検査で初めて診断されることも多い疾患です。
薬剤性の咳
高血圧の治療に使われるACE阻害薬は、副作用として空咳を起こすことがあります。服用中の薬をお持ちいただくと、この可能性をすぐに確認できます。
9月から10月に咳が増える理由
秋は一年のなかでも咳の相談が増える季節です。理由は複数あります。

秋の花粉:ブタクサ・ヨモギ・カナムグラなどのキク科・イネ科の花粉が8月下旬から10月にかけて飛散します。スギ花粉より粒子が小さく気管支まで入り込みやすいため、鼻症状より咳が前面に出ることがあります。
寒暖差:日中と朝晩の気温差が大きくなると、気道が刺激を受けて収縮しやすくなります。「寒暖差咳嗽」とも呼ばれ、気温が7度以上変化すると症状が出やすいとされています。
ダニアレルゲンの増加:夏に繁殖したダニが秋に死骸となり、その破片がアレルゲンとして室内に舞います。9〜10月はダニアレルゲンの量がピークを迎える時期です。
感染症の流行:気温低下と乾燥で、風邪・インフルエンザ・マイコプラズマ肺炎などが流行し始めます。感染をきっかけに喘息が悪化するケースも増えます。
これらが重なるため、秋は「例年より咳がひどい」と感じる方が多くなります。毎年同じ時期に繰り返している場合、季節性の要因にアレルギーや気道の炎症が絡んでいる可能性があります。
原因を調べるための検査
長引く咳の診療では、問診と診察に加えて客観的な検査を組み合わせることで、原因の絞り込みが可能になります。
呼吸機能検査(スパイロメトリー)
息を思い切り吐き出すことで、気道が狭くなっていないかを数値で評価します。喘息やCOPDの診断、重症度の判定に用います。所要時間は5分程度です。
FeNO(呼気NO検査)
吐いた息に含まれる一酸化窒素の濃度を測定し、気道に好酸球性の炎症(タイプ2炎症)があるかを調べます。数値が高ければ、咳喘息を含むアレルギー性の気道炎症が示唆され、吸入ステロイドが効きやすいと判断できます。息を吐くだけの検査で、痛みはありません。
胸部CT検査
レントゲンでは見つけにくい小さな病変や、気管支・肺の細かな構造まで確認できます。肺炎・気管支拡張症・間質性肺炎・非結核性抗酸菌症・肺がんなどの除外に有用です。当院では即日でのCT検査に対応しています。
アレルギー検査(血液検査)
ダニ・ハウスダスト・花粉・カビ・ペットなど、どのアレルゲンに反応しているかを調べます。原因が特定できれば、生活環境の調整という具体的な対策につながります。
これらを組み合わせることで、「なんとなく咳止めを出す」のではなく、原因に合わせた治療を選ぶことができます。
自由が丘フロントクリニックについて
2026年9月17日(木)9:00に開院します。自由が丘駅正面口から徒歩1分、自由が丘ミューズスクエア3階です。
フロントクリニックグループは1980年創業の医療法人社団南州会が運営し、三浦メディカルクリニック・横浜フロントクリニック・東京品川フロントクリニックに続く4院目として自由が丘に開院します。全院に呼吸器専門医が在籍し、グループ全体で診断・治療方針の考え方を共有しています。一人の医師の判断だけに依存しない体制が、診断の精度と一貫性を支えています。
当院の診療体制
- 即日CT検査:検査から診断、治療方針の決定までを当日中に進められます
- 呼吸器専門医による診療:長引く咳・喘息・重症喘息・COPD・睡眠時無呼吸症候群などに対応
- アレルギー科・花粉症外来:アレルゲン検査から舌下免疫療法まで
- 重症喘息外来:生物学的製剤による治療に対応
- 内科・総合内科:発熱・風邪から高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病まで
- 健康診断・各種ワクチン・トラベルワクチン
呼吸器を専門としながら、内科全般をあわせて診るクリニックです。「咳で受診したら生活習慣病も指摘された」というように、複数の悩みをまとめて相談していただけます。
受診の目安
こんな方はご相談ください
・咳が2から3週間以上続いている
・夜間や早朝に咳き込んで眠れない
・市販の咳止めを飲んでも改善しない
・毎年決まった時期に咳が出る
・話し始めると咳が出て仕事や会話に支障がある
・階段や坂道で以前より息切れするようになった
・健康診断で胸部レントゲンの異常を指摘された
とくに、血の混じった痰が出る・体重が減っている・発熱が続くといった症状を伴う場合は、早めの受診をお勧めします。
診療時間・アクセス
自由が丘フロントクリニック
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-29-1
自由が丘ミューズスクエア(JIYUGAOKA MUSE SQUARE)3F

診療時間:9:00〜12:30 / 14:00〜18:00
休診日:日曜・祝日
※診療受付は終了30分前まで
自由が丘駅正面口から徒歩1分。目黒区・世田谷区にお住まいの方、お勤め帰りの方にもお立ち寄りいただきやすい立地です。
執筆者情報
■院長/医学博士 田上 陽一(たがみ よういち)
2011年防衛医科大学校 卒業後に各地の自衛隊病院で呼吸器内科の研鑽を積み。2020年から横浜市大呼吸器内科に入局し、間質性肺炎などの呼吸器疾患において日本のトップ病院である神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科 医長を経て自由が丘フロントクリニック院長に就任。
【保有資格・所属学会】
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
- 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
- 日本感染症学会感染症専門医・ICD
- 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
- 日本結核・非結核性抗酸菌症学会結核・抗酸菌症認定医
- 肺がんCT検診認定医
- 厚生労働省認定臨床研修指導医
- 身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器)
- 難病法における難病指定医(呼吸器)
- 緩和ケア研修会修了医
- アレルギー舌下免疫療法適正使用管理体制に基づく講義の受講・試験の修了医
■法人理事長 井上 哲兵 (いのうえ てっぺい)
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ 理事長/医学博士
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
2019年4月に医療法人社団南州会 理事長に就任。現在は4院の呼吸器医専門クリニックを要するフロントクリニックグループを運営。
フロントクリニックグループ一覧
- 三浦メディカルクリニック
- 横浜フロントクリニック
- 東京品川フロントクリニック
- 自由が丘フロントクリニック
- 新宿区分院(2027年12月開院予定)
【保有資格・所属学会】
- 難病指定医(呼吸器)
- 緩和ケア研修会修了医
- 医学博士
- 日本内科学会認定内科医
- 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
- 日本医師会認定産業医
- 厚生労働省認定 臨床研修指導医
- 身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器)
よくある質問
咳が何週間続いたら受診すべきですか?
2から3週間を超えて続く咳は、風邪以外の原因が隠れている可能性が高くなります。喘息・アトピー咳嗽・胃食道逆流症・後鼻漏などが代表的で、それぞれ治療法が異なります。血痰・体重減少・発熱を伴う場合は2週間を待たずに受診してください。
市販の咳止めが効かないのはなぜですか?
市販薬の多くは咳の反射を抑える成分が中心で、原因そのものには作用しません。たとえば喘息であれば気道の炎症を抑える吸入ステロイド、胃食道逆流症であれば胃酸を抑える薬というように、原因ごとに必要な薬が異なります。原因を特定することが改善への近道です。
検査は同じ日に受けられますか?
当院ではCT検査・呼吸機能検査・FeNO検査に院内で対応しており、診察と同日に実施できます。検査結果をその日のうちに確認しながら、治療方針をご相談いただけます。混雑状況によってお待ちいただく場合があります。
自由が丘で呼吸器内科を受診できるクリニックはありますか?
自由が丘フロントクリニックは2026年9月17日に開院する内科・呼吸器内科のクリニックです。自由が丘駅正面口から徒歩1分、自由が丘ミューズスクエア3階にあり、呼吸器専門医による長引く咳・喘息・COPDの診療に対応しています。
予約は必要ですか?
WEB予約にご協力をお願いしています。あわせてWEB問診をご入力いただくと、ご来院時の診療がスムーズに進みます。WEB問診の入力だけでは予約は完了しませんのでご注意ください。
参考資料
- 日本呼吸器学会『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019』
- 日本アレルギー学会『喘息予防・管理ガイドライン2024』
- 環境省「花粉症環境保健マニュアル」